“会社の自殺”が進むこの国の愚行とANA正社員化の英断 非正規という雇用形態がもたらした損失の計り知れない大きさ (NB online)
正規か、非正規かと、仕事に対するプロ性や能力の出し方とは、関係がないと思う。
『企業にとっては単なる「雇用形態の違い」でも、働く側からしたら、「アナタは集団に入れてあげない!」と言われているようなもの。
だから、正社員のことを“社員さん”と呼んでしまうのだ。』
── 日頃「社員さん」と呼ぶ側の立場として、情報や裁量で制限がかけられ疎外感を感じている立場として、本記事の本質はまさにここだ、と感じましたが、
それと同時に「いや、ちょっと待てよ」とも思いました。
例えば、依頼されて音楽を作る作曲家はプロフェッショナル性を発揮していないのでしょうか。依頼を受けて要人警備をするガードマンは命を預かっていないでしょうか?
雇用形態と、プロとして職能を発揮する/しないには相関関係はありません。有期契約を何回も更新して何年も同じ派遣先に就業している人も数多くいます。非正規でも正当な評価・昇進昇給の機会が与えられれば"一丸となれる"でしょうし、一方で正社員でありながら残業は避けたい、仕事と距離を置きたい人もいるでしょう。要は「同一労働同一賃金」のもと、多様な働き方が正規・非正規どちらにも許容されるのが、あるべき姿ではないでしょうか。それを拒んでいるのは既得権の中で安泰でいたい、(一部の)正社員の方々に他なりません。