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Lattice PLDのセミナーを受講

木曜日は、仕事先で集団受講のチャンスに加わって、LatticeのPLDの講習を受講しました。
講習の内容は Latticeの開発ツールの Diamondの使い方の説明と演習です。
Mach XO2は比較的 低価格な方のPLD (FPGA)なのですが、回路情報のFlashメモリは内蔵なので、外付けの必要は有りません。
また、SPIやI2Cなどは最初から内蔵されていて、HDLで自分で組まなくて良いなどの利便性があるなど、なかなか面白そうなデバイスでした。

MachXO2 breakout board
MachXO2 breakout board

演習で使った Mach XO2の評価ボードをそのままプレゼントで入手。

KiCad を試す

MSP430の温度ロガー回路、回路図をテキストファイルに罫線で描いていた物を、いいかげん 回路図CAD図面化しようと、とりあえず KiCad を使って入力してみました。

KiCad Screen Shot
KiCad Screen Shot

MSP430 温度ロガー 回路図 (PDF)

KiCad の回路図エディタの使用感ですが、OrCad や LTspice など、Windows上で動く、今まで色々経験してきた回路図エディタと比べると、操作性にクセがあって直感的になじめない感じ…というのが第一印象です。 慣れてくれば戸惑いは減るかも知れませんが。
DesignSpark もフリーで使えるので、試してみようと思います。

まだ、とりあえず入力してみただけなので、基板化を意識した入力になっていません。ゆくゆくは発注して作ってみたい所ですが、それには適当に選んでいた部品を、部品種も正確に選ぶ・・・例えば抵抗ひとつにしても、リード型かチップの1608か、等が必要になると思います。

MSP430 Launchpad の Rev. 1.4 と 1.5 の違い

espyの日記:Launchpad の密かなアップデート
このスラド日記に書いた内容だが、改めて。 追加情報もあり。

MSP430 Launchpad は、途中で 同梱チップが変っている。
同梱チップの新/旧と、その仕様概要は以下の通り。

msp430-Lpad-old-new

そして、基板の版数も Rev. 1.4 → Rev. 1.5 と変っている。

Rev.1.5に変ったのは2012年。 この基板の更新と、同梱チップの変更とは、同時に行われているそうだ。(TIの営業さんに尋ねて確認した)
またRev 1.5以降は、パッケージの箱の表面に貼られたシールに書かれており判別ができる。

特に気になるのは、エミュレータ部にある UART機能と、マイコンチップの TXD/RXD信号との対応。
LaunchPadは、USBケーブルで Windows PCと接続すると、デバイスマネジャのポートに「Application UART(COMx)」といったポートが現れる。これはその名の通りCOMポートであり、TeraTermなどを使えばターゲットマイコンとシリアル通信が可能だ。
だが、マイコン側では UART機能は、上の表の 4種類のチップのうち、MSP430G2553 にしか内蔵されていない。 ただ、Launchpadのソケット自体は 20pinなので、 Rev. 1.4以前の基板にも G2553を刺して使用できる。
ところが残念な事に、エミュレータのUART機能の TXDと、G2553を刺した場合の RXDとが対応しておらず、両者のTXDどうしがぶつかっているのだった。

Rev.1.5基板ではこの点が改良されている。そのまま使うと、TXD同志,RXD同志がぶつかってしまうのは同様なのだけれど、 エミュレータ部とターゲット部をブリッジしているジャンパピンのところで、普通は縦向きに差し込むジャンパを、TXD/RXDの所だけ横向きに刺すことで、TXD/RXD信号をクロスさせることができるようになっている。

Rev.1.4では、マイコン側でソフトウェアUART (BitBang方式とも呼ばれている)を使って、エミュレータ部とシリアル通信するサンプルプログラムなどもあるので、Rev.1.5では Rev.1.4と互換を保ちつつ、クロス接続もできるという仕掛けにしたようである。 この点はよく考えられている。

トラ技通信 第2号に掲載された投稿: インダクタンス測定用簡易治具

トラ技通信 (CQ出版社)

第2号 (2013年7月1日発行)向けに投稿し、掲載頂いた原稿を、ほぼそのまま公開します。PDFです。
インダクタンス測定用簡易治具-web(PDF)


(2014/3/21追記)

スパムコメントが多いので全面的にコメント非許可にしておりましたが、普通のコメントを頂いたので、掲載します。

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(2014年3月18日 15:48 に投稿)

こんにちは
楽しく拝見させていただいております。

「インダクタンス測定用簡易治具」
を製作しようとしていますが、数式に疎く、
周波数からインダクタンスを求める計算がうまくいきません。

計算方法が合っているか、
PDF 表-1 「冶具回路によって測定した結果」
の実測周波数値で計算してみても、違うL値がでてしまいます。

L1=1/(4π²*f²*C)

のコンデンサーは500pFの500を式にいれればよいのでしょうか?
そともF(ファラッド)に換算して0.0005と入れるのでしょうか?
周波数も246KHzなら246と式にいれればよいのでしょうか?
また*は掛け算でよいのでしょうか?

部品箱に容量不明になったスピーカーネットワーク用コイルがいくつかありますので
インダクタンスを測定したいのです。
範囲は0.1mHから10mH程度です。

よろしくお願い申し上げます。

和歌山県 フジタ
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(2014年3月18日 17:13 に投稿)

すみません。
さきほど「インダクタンス測定用簡易治具」の件で質問させていただいたフジタです。
自分の間違いがわかり自己解決しました。

4π²の計算の仕方が違っていました。

4×3.14を2乗していたのが誤り

4×(3.14の2乗)=39.4384で計算すると上手くいきました。

ありがとうございます。
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既にお気づきのようですが、
f = 1 / (2 * π + √(L * C) )
を式変形した物で計算をします。

(参考:LC共振回路 (Wikipedia))

Lの単位は H (ヘンリー)、C の単位は F (ファラッド) ですので、
100pF なら 100E-12 (電卓的表記で) 、 100×10^-12 となります。
インダクタについても同様です。

簡易治具ですが、トランジスタは、fT が GHz帯まで対応している品種の方が、上手く行くようです。